天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

ショパン「幻想即興曲」再現部とコーダ〜ピアノ曲 楽曲分析〜

mizuki-shiro.hatenablog.com

前回は、トリオ(上記のリンク)を分析いたしました。今回は再現部とコーダです。

再現部の2/3は提示部の繰り返しとなりますので、先に分析いたしました提示部のリンクを以下に貼って置きます。

mizuki-shiro.hatenablog.com

 

 

さて、再現部の終わりから、コーダにかけては、面白い展開がなされています。聴き流し、弾き流しているだけでは気づかない部分があります。統一材料である、属音と主音の関係オクターブ刺繍音的音型をみつめれば、タイトルの「幻想」とは別の世界を発見することができるでしょう。

再現部終わり(コーダへの接続)

接続1

 下記譜例14、3小節目からコーダへの接続が始まります。

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コーダへの接続1〜譜例14〜

赤の四角で囲んだ音、属音と主音(序奏と同じ音)が中心となり、展開されます。このあたりはパイプオルガンの響きのようにも感じます。オクターブ刺繍的倚音(2度)などの混沌の中で、暗闇の漁火のように、連打を含む音型が浮かび上がります。

詳細は下記譜例15をみてください。

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譜例14詳細〜譜例15〜

 譜例15譜例14の主となる音を提示したものです。つまり、属音-主音が鳴り響く中で、上声部のe-e-d-d-cisが、縮小模倣されつつ、(赤い点線の囲み)漁火のようにぽつぽつと浮かび上がるのです。

接続2

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接続2〜譜例16〜

接続1とは方法は違うものの、主張は変わりません。属音-主音は形を変えつつ、コーダまで持続します。特筆すべきは、e-cisの音型(オレンジ色で囲んだ音)です。2オクターブ下で模倣しあっていますが、やがて低音域にのみになり、コーダ前には、属音と主音の音型に打ち消されてしまいます。

こちらでは、下記譜例(トリオで提示)にあるような音列、音型がたくさん見受けられます。ショパンはバッハの作品に、学んだところも大きいのではないでしょうか?

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コーダ

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コーダ〜譜例17〜

コーダは同主調のcis-durに転調します。見ての通り、属音と主音の関係が主流をなしております。提示部でも記しました、オクターブ刺繍音的な音の使い方(黄緑色で囲んだ音)最後まで貫かれております。

音源


Katsaris Chopin Masterclass Vol.3 Fantaisie-Impromptu

 

 今回はカツァリス 氏の公開レッスンの模様を貼り付けました。オクターブを意識せよとの助言(メロディだけを響かせるのではない)が印象に残りました。何度も記しましたように、この楽曲は、オクターブが重要な材料の一つとなっているからです。

 

次回はベートーベンの月光ソナタか、ショパンの他の楽曲にアプローチする予定です。

 

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手作り味噌約三ヶ月後&りんごのぬか漬け

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4月の中旬頃に仕込んだ味噌、どうなっているのか心配になってきました。突然思い立って、蓋をあけました。

下の写真が先ほど蓋を開けたところです。

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初の手作り味噌約三ヶ月後

白いのは敷き詰めた酒粕です。真ん中の丸い輪は、重石のお皿の跡です。お皿の跡に、茶色い液がしみ上がってきているのは、たまりです。味噌が順調に発酵してきている証拠なのだそうです。

下のほう、ぐしゃっとなっているのは、わたくし金平がスプーンをつっこんで、中の味噌を確認したときにできた名残でございます。

酒粕も発酵しているようで、よくみると白い点がみえました。これもおいしそうですね。猫目石一家にとっては、宝物でございますよ。

 

で、下記は金平が中の味噌を確認し、スプーンでひとすくいして、お皿に乗せたときのお写真でございます。

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手作り味噌 ひとすくい

多少、酒粕も含まれておるようでございますが、間違いなく味噌の色をしております。われわれ、早々に味見してみました。まだ熟れつくしてはおりませんが、香りが良いです。きゅうりにでもつけて食べてみたい味ですね。これに日本酒でもあれば、最高ですわね。

 

ところで、味噌作りをしておられる方、梅雨時はカビが心配だとネットでも書かれています。猫目石家の味噌は、今のところカビらしきものは一切見当たらず、良い感じです。酒粕の類い稀なる力に、改めて感動いたしました。この味噌を差し上げる約束、第一段階を突破したことでホッと胸をなでおろしておる、ばぁさんでございます。

様子見後、金平がスプーンを入れた場所に酒粕を補充し、再び重石を置き、厳重にラップを貼り付け、新聞紙でくるみました。実に清々しい気持ちでございます。

 

作業を進めつつ、われわれはなんとこまめな一族なのだろうと思いました。ついでに糠味噌漬けも行いました。過去記事にも記しましたように、干し野菜を漬けておるのでございます。大根、人参、最近はキュウリも参戦いたしております。干していない野菜は物足らなくなってきつつあり、あまりの美味しさに、干し野菜でなければ身体が受け付けなくなってきております。

猫目石一家、なんだか違う方向に進んでおります。りんごのぬか漬けも始めました。こちらは実験を繰り返し、ようやくコツを獲得いたしました。りんごは農薬をたくさんふりかける果物ですから、漬ける前にはお水でよく洗い、場合によっては塩をふって洗ってもよろしいでしょう。

皮をむかず、適当に切って、今の時期なら12時間程度漬け込んで置きます。糠床には、酒粕を入れておくと良いみたいです。やみつきになるほどおいしいです。猫目石家では、こんなにりんごのおいしくない時期でも、リンゴフリークとなっております。

 

ただ・・・過去記事にも書きましたように、今後は生活を楽しむだけではなく、創作にも渾身の力をこめていくことにいたしました。そういう時期がやってきたようでございますよ。

 

自分を信じて前に進む

先月の中旬くらいに、突然顔の右半分が腫れました。本格的に腫れる前日、母の施設へ見舞いにいっており、帰りの電車の中では痛くはないのに、かなり顔が腫れておりましたので、おかしいと思ってたんです。

翌日は、右耳前のリンパ腺が腫れ、顎が痛み、その翌日には痛みはなくなっていたものの、目が真っ赤になって、まぶたが腫れてきました。いちお、疲れた足を引きずりながらも医者にいってきました。あまり近所の眼科に行きたくないのは、待ち時間が長すぎることと、受付が上から目線なんです。先生は良いんですけれどね。

もらってきた薬は結局家にあるのと同じもの。がっかりしました・・・

ウイルス性結膜炎は、薬より一にも二にも体を休めることが大切なのです。他には、ストレスを軽減すること。完治は1ヶ月くらいかかる人もいるとのこと。来週くらいで1ヶ月になります。おとといあたりまで、目薬が沁みていましたが、今日はなんでもないです。ここで、油断するとぶり返すので、よく休むことを心がけています。

 

昨年から、疲れた身体に鞭打って作業をすれば目に出たり、インフルエンザに感染するという悪循環を繰り返していました。母の施設が遠方で、行って帰ってくるだけで1日丸つぶれになってしまいます。見舞いだけをのんびりとやれば良いわけではないので、過労気味だったのです。

 

--以下、金平が記します。

そこで猫目石家では、母の見舞いをお仕事として捉えることにいたしました。1つお仕事をやっているのだから、他の仕事はほどほどにすること。他の仕事とは、義理で4年くらい続けているものです。一旦やめたのですが、相手方から連絡があり、仕方なく復帰いたしました。そろそろ撤退の時期が近づいているんでしょうな・・・

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われわれ、困った時、右か左か決めなければならない時は、カードを引っ張り出してきて潜在意識と対話しております。潜在意識には、先を見通す力があるのでしょうか?ウイルス性結膜炎にしても、先月みたときに、完治は1ヶ月と出ておりました。その通りになりそうです。(ばぁさん「そんなばかな。長引くっていってもそんなわけないっ!」と金平に喧嘩をふっかけてきたんですよ。)

それはともかくとして・・・

猫目石一家、今月から準備を始めます。一つはピアノ曲で超絶技巧の祭りの曲のために、他には前々から悩んでいた未経験のジャンルのためにお勉強を始めます。幸いにカルロス=クライバーのDVDなど集めておりましたので、楽しんで挑戦できそうです。二つとも、猫目石一家の血に流れるもので勝負できそうです。

何にしても、自分の中にないもの、もってないもので勝負して、一時的にはうまくいっても、続きません。これはいやというほど体験した結果、納得したことです。猫目石家には・・・何か一つをわかるのに何年もかかるといった特質がございます。困ったもんですね。よそさまのように、即決とか、即理解などといった器用なことができません。そのへんがダメな理由なのでしょうな〜〜

 

反面、試行錯誤のベテランとしてお墨付きをいただきました猫目石家としましては、自分を信じることが理解できるようになりました。そろそろ腰をあげる時がきたようですね。行き着く場所は決まっているのですから、信じて前に進みます。

ショパン「幻想即興曲」トリオ〜ピアノ曲 楽曲分析〜

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 前回は、提示部(上記のリンク)を分析いたしました。今回はトリオです。

 

概略

トリオは序奏の属音-主音がさまざまな姿となって、現れます。単なるメロディの繰り返しには終わっておりません。この属音-主音の音列は古典的なフーガに多々みられます。

フーガのテーマとは、1フレーズで完結するメロディです。テーマは主唱、答唱が一組みとなっており、これらは完全5度の音程関係で結ばれていることが多いです。しかし、

例外もあります。(譜例8参照)

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属音と主音〜譜例8〜

上記のような組み合わせがトリオには見られます。古典的なフーガにおいても、この例は多数みられます。

 

トリオ B

 

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トリオへの接続〜譜例9〜

 トリオへは、赤丸で囲んだ音gis-des(cisを異名同音として読み替え)=属音と主音により接続されます。

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トリオB〜譜例10〜

トリオの始まり、譜例10左手をごらんください。提示部から受け渡されたDes-durの主音(赤い丸)=desが続き、その後は一旦途切れ、三段目では属音(赤い丸)が続き、再び主音へと戻ります。

そして、右手。左手の属音-主音の流れを受け取り、この2音を主体としたメロディが展開されていきます。穏やかな大波が、小波を生みだすような印象を受けます。

 

他には、提示部で記したオクターブ(青色で囲んだ音)刺繍音的な音型(黄緑で囲んだ音)中心となり、フレーズが構成されていきます。オクターブは重音、ゆったりした音価でのずれ・・・様々な現れ方をします。三連符でのずれは、提示部でのポリメトリックを示唆しているのはないでしょうか?

B1への接続

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Bの終結部=B1への接続部〜譜例11〜

譜例11B1に向けての接続部分であり、BEndingでもあります。この4小節は属調(As-dur)に一時的に転調します。色彩が変化する、印象的な部分ですね。ショパンは音の色彩を大切にした作家であるようです。この時代は調性音楽の時代でしたから、色彩変化を容易に作り出せたのでしょう。

現状は、前衛音楽はなりを潜め、調性のある作品も受け入れられる時代となっております。しかし、ショパンのような瑞々しい色彩感覚にあふれた楽曲は、時代的に作りにくくなっていると思います。

 

Endingでは、刺繍音がうまく活用されています。黄緑色で囲んだ音型は、B1の一小節

左手の低音部As-Ges-Asに接続します。この小節、3拍目からは、Des-durのⅣで、何の変哲もない和音なのですが、その前1拍〜2拍にかけてがAs-durのⅠ=Des-durのⅤであるため、良い意味での強引さを感じるのです。つまり、Des-durのⅤ(ドミナント)→Ⅳ(サブドミナントの進行が私の耳には、不思議な感覚を与えてくれます。

このⅣ(3〜4拍目)はppの表示がありますが、「前のフレーズを引きずらず、改めて」という意味も含まれているのではないでしょうか?

理屈はともかくとして、私にとっては魅力的で、心惹かれる部分です。

 

 赤い点線で囲んだ音des-as(主音-属音)こちらに記した通りです。

B2から再現部にかけて

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B2〜譜例12〜

B2はBの繰り返しであります。大切なのは再現部への接続です。再現部は再びcis-mollに戻ります。同主調への転調ではありますが、トリオは♭系、再現部は♯系であるがために、エンハーモニックで読み変えます。

且つ、Des-dur主音の上で、余裕を持ってドミナントを保留し、cis-mollのⅠにつなぎます。詳しくは下記譜例13をごらんください。

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主音上の属7(再現部へ)〜譜例13〜

音源


Cyprien Katsaris Plays Chopin 06 Fantaisie-impromptu Op66

カツァリスさんの演奏です。

 次回は再現部を分析します。

 

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好きなことをして生きていくにはリスクが伴うんですよね

少し前に、アメブロで読ませていただいていた脱スピリチュアルに関する記事。久しぶりに訪れてみたら、hatenaに引っ越されていたようで、親近感を覚えました。早速hatenaで読者登録いたしました。

 

猫目石家では亡き父のささやきの記述スピリチュアル的楽曲分析(これは作曲者の内面にまでも入り込むという意味で、精神世界に触れることはありません。)と銘打った音楽記事を書いておりますので、その筋の一家だと思われているやもしれませんな〜 われわれはいわゆる不思議な実体験がありますので、よくわからない、理屈で説明できない世界もあるとは思うんです。

しかし、こういう小市民的な体験ではなく、アセンションがどうの、ビリーフがどうの、●●セラピーなど聞いたこともない資格をアピールなどして、難しい小理屈をふりかざして皆さんを煙に巻くのは嫌いなんですわ。しかも庶民にとっては、非常に高額なセミナー(例として2h=¥56000などなど)を催している。

クソ度胸があるといいましょうか、よほどご自信がおありなのでしょうな・・・・上記のようなセミナーだけではなく、ご丁寧にコンサートまで催し、youtubeアップ。われわれも通りすがり2名として、ちらっと拝聴させていただきましたが、お金をとるのが恥ずかしいような歌でした。なんでこんなに恥ずかしいことができてしまうのか、わかりませんでしたね。

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フォルテピアノ

ひっそりとyoutubeで、ショパン天と地の対話にそっと耳を傾けているくらいがわれわれにとっては居心地が良いのですがね。昨日も、フォルテピアノショパンの時代のピアノ)でショパンピアノコンチェルトf-mollを聴いてみまして、オーケストラの音の薄さの理由がわかった気がしました。

フォルテピアノ(われわれにはホンキートンクピアノのようにも聞こえた時あり)がぼそぼそとお話をしているようにも聞こえたんです。思わず聞き入ってにんまりしましたね。

 

それはともかくとして・・・

猫目石家では、「心のビジネス」(カウンセリングなど)ってすっごく儲かるんだなぁと話しております。われわれは、心だけを取り出して、うんちくを語られるのが大嫌いなんです。よくblogで心ビジネスの教祖の方が、よくわからないことを、ねじくりまわして書いておられますが、一体何を言いたいのかもわかりませんね。

まぁ、よくわからないからこそ、共感を覚える人々もおられるのでしょう。同じ穴の狢っていいましょうかね、全く違うものは心のビジネスの教祖の元へは、足を運びません。たとえ、無料でも、何かプレゼントをくださるといってもいきません。時間の無駄ですから。

 

本日は下記のリンク先をみて、ばぁさんとすごく良いこと書いてあるね、と顔を見合わせまして、なんだか元気が出てきましたよ。みなさんも読んでくださいませ。

 

re-bra.hatenablog.com

 「好きなことをやって生きていこう」に騙されてはいけません。経済学の本には「好きなことで生きていくには、お金のリスクが伴う」とあります。お金の土台がなければ、何一つ先には進みませんね。そこのところ、スピ系教祖は教えてくれるんでしょうかね?

下記のリンク先でご紹介しました社長、お金は天から降ってくる的書籍を出しておられたのに、一文無しになってしまわれて、ご主宰のセミナーは偽物だと、証明したようなものです。

恥ずかしくないのかなあ?(ばぁさん、株の雑誌を斜めよみしつつつぶやいております。)

mizuki-shiro.hatenablog.com

目がほとんど見えないようです

母の入所する施設に大体週一で通っています。91歳にもなると、時間の進み具合が早くなるのでしょうか?4月くらいまでは失明していない左目は、かすかに見えていたように思います。しかし、先月(6月)は以前よりももっと、見えない度合いが進んでいるように感じました。

食べ物を口元にもっていく動作でわかります。バナナの皮を半分だけむいて、差し出しせば、途中までは食べられるのですが、皮のついているところまでくると、どうやって食べたら良いのか、わからなくなるようです。

一昨日は久しぶりに自動販売機のお茶を買いまして、差し出したところ、どうやって飲めば良いのかわからない。で、いつもの紙コップに入れて、両手でしっかりと支えるように言って、飲ませました。

さくらんぼも、小さいので食べにくいようです。お皿に入れて食べさせているのですが、さくらんぼの数が少なくなると、手探りでも見つけにくいようです。

食べ物を持つ手も以前より、震え方が激しいような気がします。

 

母は寝たきりになったことで、衰えが早くなってきているようにも感じております。

やはり・・・亡き父の予告どおりなのかと、猫目石家では話しております。亡き父の予告はこのサイトでは何度も書いております。神がかり的とおっしゃる方もいますね。しかし、われわれにとっては肉親でありますので、神ではなく、生きていた時のままの父が、導いてくれていると思うのです。

亡き父は(かいつまんで書きますと)「夏が山場」だということを語りかけておりましたね〜 母の誕生日は8月であり、この月まで生きながらえれば92歳を迎えます。昨年の9月に入所いたしましたので、やはり約一年ほど経ち、節目を迎えるのやもしれません。

 

母には「食べられなくなったら終わりだから、食べられるうちに美味しいものを食べさせてあげるよう、パパさんが話しかけてきたよ」と言いましたところ「そんなありがたいことを言ってくれるのか」と感激しておりました。

ちなみにパパさんというのは、猫目石家のばぁさんの亡き父上のことでございます。最近は亡き父=パパさん 存命中の高齢の母=ママさんと呼び名が変わっておりますね。

 

加えて・・・・・母には「ママさんが亡くなった暁にはパパさんと一緒に高野山に入れることにしたから」と言ってあります。(亡き父の遺骨はわれわれが責任をもって管理することしたため、昨秋猫目石家に運んでまいりました。お骨と共に生活しております。戒名も位牌も、とあるお寺さんにお願いして、いただくことにしております。)母は「お願いします」と言っているところをみると、死を意識しているのだと、思います。

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猫目石のばぁさんも死を意識して歩むようになったようでございます。最近は気持ちの整理をつけ、亡き父の進言をまっすぐに受け止めて、仕事をすすめております。ここまでくるのに、紆余曲折がありました。亡くなった人の声がするといっても、イメージですので、本当かどうかはわからないですよね?

最初はわれわれも、疑っておりました。単なる気のせいだろうと。しかし、その言葉が現実となり、結果が悲惨なものであったために、亡き父の言葉を真剣に受け止めざるを得ないと思った次第です。(具体的には会社が立ち行かなくなり、住む場所も追われ、仕事もなくなりつつあるという結果です。)

詳しくは下記のリンク参照 現状ではもっと進み、ここ半年くらい無理して会社を回していたことを正直に社長が書いておられました。半年くらい前といえば、亡き父のささやきがあった少し後ですね。

mizuki-shiro.hatenablog.com

 

猫目石のうちでは、精神世界という金儲け主義は嫌いなのですが、われわれのちょっと不思議っぽい世界は大切にしたいと思っておりますよ。亡きパパさんは、「困っている方たちのために役立てなさい。そうすればその方たちが猫目石家を盛りたててくれるよ。」というささやきをしておりますので、先日は癌にかかり、手術を受けた犬さんのことを予測してみましたよ。

 

「犬さんに抗がん剤を使った方がよいか?寿命まで生きられますか?」

 

動物病院のドクターは、「よく生きて1週間 抗がん剤を使いましょう」とおっしゃられたようです。猫目石の預言では「寿命まで生きられますよ。ただし、来年が山場ですね。抗がん剤はこの犬さんが望んではおられません。やめた方が良いですよ」ということでした。

今現状では、犬さんは元気で、食欲もあり、ご家族と一緒に静かに暮らしておられます。先のことはわかりませんが、飼い主さんは大変喜んでおられ、猫目石のばぁさんに「プロになったらどうですか?」とおっしゃられたようです。

プロって?? ばぁさんは大笑いしておりましたよ。なんだかまた違う方向に話が進んでしまいました。これが猫目石一家の特質なんでございますよ。

ショパン「幻想即興曲」まえがきと提示部〜ピアノ曲 楽曲分析〜

幻想即興曲については、ショパンピアノソナタ3番を分析中にポリメトリックの例としてご紹介いたしました。下記リンク先参照。

 

mizuki-shiro.hatenablog.com

 

 まえがき

私にとって幻想即興曲は、吹きすさぶ風の音と木々のたわみ、木々の隙間から差し込む光を、心眼で感じ、心耳で聞いているような印象です。

 

ショパンは幻想即興曲について、不本意な出来だと思い込んでいたようで、存命中は出版されませんでした。「死後楽譜を燃やしてほしい」と友人に託しましたが、この遺言は守られることなく、出版されてしまいます。ショパンがなぜこの楽曲を世に出したくなかったのか?世間の噂では、モシュレスの即興曲ベートーベンの月光3楽章に似ていたからだと言われておりますが、真相はわからずじまい。

 

ベートーベンの月光ソナタは、1楽章がcis-moll 2楽章がDes-dur 3楽章がcis-mollです。幻想即興曲は、提示部がcis-moll トリオがDes-dur 再現部がcis-mollでコーダがCis-durとなっています。転調は、インスパイアされたことの一つかもしれません。

 

他に?と思える部分は月光ソナタ2楽章の最初の、内声も含む一部のメロディでしょうか?譜例1と2を見比べてみてください。3楽章に似ているという噂はありますが、私はよくわかりません。

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ベートーベン月光ソナタ2楽章の最初〜譜例1〜

 

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幻想即興曲トリオはじまり〜譜例2〜

赤丸をつけた音を見比べてみれば、3楽章ではなく、2楽章からインスパイアされたのか?と私は思います。が、しかし・・・音列は同じでも音楽の中味は別物です。印象的な素材を自分の中で噛み砕いて、独自の音世界を作り上げているのです。

 

次にモシェレス即興曲をきいてみました。


モシェレス 即興曲 作品89 Moscheles : Impromptu op. 89

中間部分の音価の伸び方、提示部と再現部の右手のパッセージの一部は似ていますが、音楽的には全く別物です。モシェレスは練習曲風の曲調です。

 

上記2曲を聴き比べて、全く違う音楽であることは一目瞭然。ショパンのリリシズム、ピアニスティックな音の動きは独自のものがあります。以前にショパンの真似をするのは簡単だ。だから作曲家としては2流である」と書いておられる先生を発見いたしました。

ノクターンの伴奏形やショパン風のメロディを真似することは容易でしょう。しかし、不定形の部分(心地よい規則破り)を作り出すことは不可能だと思います。だからこそ芸術的といえるのではないでしょうか?

前回まで分析しておりました、ピアノソナタ3番不定形の部分が多く、難解でした。若い頃は難しすぎて近寄りがたい曲であったのですが、最近になってこの曲の奥深さと、当時ショパンが置かれていた状況に共感できるようになりました。

話が別の方向に進んでしまいましたので、元に戻します。

 

幻想即興曲は、オクターブと刺繍音的なモチーフで統一されています。大まかにみて三部分で構成されております。(複合三部形式です)

序奏と提示部

序奏

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序奏〜譜例3〜

 cis-mollの属音と主音によるオクターブから、大胆に始まります。

提示部A

譜例4

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提示部はじまり〜譜例4〜

序奏で提示された属音(赤で囲んだ音)主音(青で囲んだ音)が、主に左手のアルペジオオクターブの距離を保ちつつ、見え隠れします。3小節目からは、和声が変化するためにこの2音の機能はなくなります。(5音は非和声音、1音はⅡ₇の7音として使われます。)

加えて、1小節目の右手、刺繍音、刺繍的倚音による小刻みな動きも3小節目には消え去り、アルペジオ、音階となって姿を変えます。風の音や木々のざわめきが変化していくような印象を受けます。

提示部B

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提示部Bはじまり〜譜例5〜

赤で囲んだ音オクターブで結ばれています。他に、もう一つ、刺繍音的なモチーフも立体的に置かれています。詳しくは譜例6をごらんください。

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刺繍音 刺繍的倚音〜譜例6〜

譜例6 左側の小節は、提示部Bはじまり(譜例5参照)の内声を取り出したものです。(右手親指で弾く音です。)

提示部B1小節目は、Ⅳの第一転回形の和声です。赤丸で囲んだ音は、Ⅳの根音。黄緑色三角で囲んだ音は、構成音fisに対して上下2度から、歌いかけています。これらの音は、非和声音(和音の構成音ではないという意味)といいます。非和声音にもいくつか種類があり、こちらでは倚音という種類が使われています。中でも、縫うように動く形であることから、刺繍的倚音と呼ばれています。

右側の小節は、提示部Aの頭です。こちらの刺繍音的なモチーフを、提示部Bではバリエーションを加えて展開しています。

提示部A'

 

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トリオへの接続部分〜譜例7〜

譜例7Aの再現を経て、提示部を終える部分です。左手のオクターブの重音の連続と、右手のオクターブを含む音型(赤で囲んだ音型)の受け渡しは、提示部コーダとトリオへつなぐ役割を果たしています。こちらもオクターブという要素で統一されています。

音源


Cyprien Katsaris Plays Chopin 06 Fantaisie-impromptu Op66

カツァリスさんの演奏です。伝統の継承者としての立場、ご自身の曲への思いがバランスよく、結び合わさっていると思いました。

 

再現部では、公開レッスンの模様も貼り付ける予定です。オクターブの扱いなど、なかなか良いことをおっしゃっています。くだけた感じの方なので、そちらに注目が集まることも多いのでしょう。しかしそれはちょっとしたお遊びで、本音としては「音楽を一生に渡って追求したい人なのか?」と個人的には思います。

 

次回はトリオ以降を分析します。

 

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