天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

カルロスクライバー

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カルロスクライバー wikipediaより

私はカルロスクライバー のファンです。亡くなられて14年ほど経つのですが、音楽愛好家だけではなく、プロの指揮者でも彼のファンは多いようです。

下記のリンクはBBCのサイトです。100名の指揮者に、影響を受けた指揮者を3名あげてもらっています。ただし、これは2011年4月の統計ですので、今は亡きアーノンクールさんなども答えています。日本人指揮者は鈴木雅明さん(バッハコレギウムで有名)尾高忠明さんが答えておられます。なんで小沢さんやもっと若手の方が入っていないのか?と思ったのですが・・

日本人の2名の指揮者は、音楽を学問として演奏なさる側面もあるんでしょうね。それが悪いわけではありませんが、私とは趣味が違います。いやではないんですが、同じお金を払うならば面白い人、また中途半端ではない音楽に触れたいと思う人なんです。わがままで申し訳ありません・・・

www.classical-music.com

 下記のリンクは上の結果です。2017年に2011年のアンケートを集計したんですね。1位はカルロスクライバー氏でした。統計をみていて面白かったのは、マリスヤンソンスさん、ベネズエラの若手ドゥダメルさん、ロシアのテミルカーノフさんなどなど、似ても似つかない音楽性の持ち主がクライバー氏に投票していることです。アーノンクール氏は、カルロスのお父さま、エーリッヒクライバーに一票を投じている・・・わかるような気がします。

エーリッヒクライバー氏の演奏を拝聴しましたが、バランスがとれていて音楽の隅々まで研究し尽くされていると感じました。息子のカルロスより守備範囲が広いこと。緻密であること。しかし、エーリッヒ氏にはない魅力がカルロスクライバー にはあると思っています。

www.classical-music.com

 私、カルロスクライバー がミラノのスカラ座とともに来日した折、プッチーニの「ボエーム」を拝聴したことがございます。その時の音楽があまりに素晴らしくて、レコードを求めて探し回りました。その頃私はクライバー氏の録音が少ないことを知らず、骨折り損のくたびれ儲けとなりました。仕方なく、カラヤンのCDを買って聴きましたが、クライバー氏の演奏とは全く別物でがっかりした覚えがあります。

聴くだけではあきたらず、ボーカルスコアを手に入れて、ピアノで弾いては楽しんでいました。オペラには興味がなかった私ですが、本物を拝見して素晴らしさを理解できたということでしょうか?しかしその後は、音楽のお仕事が忙しくなり、西洋クラシックを聴く暇がなくなりました。

数年前、再びクライバー氏の演奏をyoutubeで聴き、かつての感動が蘇るのを感じました。クライバー氏と共に仕事をされていたという、ミュンヘン歌劇場(バイエルン州立歌劇場)の元合唱団員の方(日本人で定年退職された 芸大の先輩)のサイトを見つけました。彼は、クライバー氏は独特の音楽をもっており、大変な才能の持ち主であった。このようなすごい人と共に仕事ができたことは誇りだ」と書かれておりました。亡くなられた年の歌劇場での追悼演奏会のレポートを拝見して、何とも言えない感動を覚えました。

その後は、ありとあらゆるCDやDVDを集めては、聴きあさってております。クライバー氏にまつわるサイトもほとんどブックマークしています。

彼はスロベニアの別荘で一人で亡くなられました。クライバーゆかりの土地ということで、スロベニアにも興味をもち、クライバー記念館の場所(墓の隣)は、グーグルマップに保存いたしました。いつかはこの地を訪れたいと思っています。

私は人にはほとんど執着しません。ましてや誰かのファンになることなど、過去にはありませんでした。良いと思うことはあっても、録音などのコレクションをすることはなかったです。私はもしかしたら、人間そのものより、その人が作り出したモノに執着するタイプなのかもしれません。

1記事だけでは伝えたいことが多すぎて収まりません。彼の演奏や音楽に感じるところ、スロベニアについて、継続して書いていきたいと思っています。

下の動画は、スカラ座日本公演のもの。拝見しながら、カルロスクライバー は歌に引きずられるのではなく、オーケストラの一部として歌を捉えていたのだなぁと思いました。とても素晴らしい舞台なので、ご興味のある方、ごらんくださいませ。

 


カルロス・クライバーの「ラ・ボエーム」1981 in 東京①

 


カルロス・クライバーの「ラ・ボエーム」1981 in 東京②