天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

カルロスクライバー 「こうもり」

シュトラウス作曲 オペレッタの「こうもり」は、オペレッタなどは全く興味のなかった私にも、道を開いてくれた作品です。古くはグスタフ=マーラーが好んで演奏したようです。カラヤンベームなどの大御所もレパートリーの一つにしていたということです。

オペレッタに縁がなかった私の耳にも、この曲は良い!と思えます。今だに録音はもっておらず、もっぱらyoutubeで聴いていますが、飽きがこないです。曲が良ければ、演奏も自然と良くなるのです。たとえば、ボエームのアリア「私の名はミミ」は、曲の後押しがあるために、誰が歌っても一定以上の成果を得られます。何にしても、曲の選択は大切なのです。

私が最初に「こうもり序曲」を聴いたのは、ヤンソンスさんとベルリンフィルの演奏でした。次にクライバー氏の演奏を聴いて、あまりの違いに驚きました。ヤンソンスさんの演奏はオーソドックスで、曲そのものを忠実に聴かせる方法をとられておりました。

どこかで、クライバー若かりし頃の、こうもり序曲のリハーサルを見た記憶があります。彼は、コミカルな音楽になるよう、細かく注文をつけていました。しかし、なかなか彼の思うところを、即座に表現できる奏者はいなかったようです。

この楽曲だけではなく、彼の意図を理解し、完璧に表現できるオケは少なかったのではないか??と私は睨んでおります。こうもりといえば、ウィーンフィルですが・・・クライバー氏はバイエルン州立歌劇場のオーケストラと相性が良かったのではないかとみています。理由は、演奏を拝聴させていただいての感想です。こちらのオーケストラの技術水準は、東の果てにいる私でも、一聴して磨き抜かれていることがわかります。

昨年、ウィーンフィル室内楽を聴きにいってまいりました。その時にも、弦楽器は天下一品の演奏であるのに対して、木管金管には不満が残りました。クライバー氏存命の頃と、今とではだいぶ様相が違っているとは思いますが・・・youtubeで80年代の演奏を拝聴しても、何か違うものを感じるんですよね。

それは、ドイツ的な感覚とウィーンの古き良きものを守っていく感覚との違いかもしれません。クライバー氏もやりにくかったのではないか?と思いました。

 

この話題とは別のこと。本日ネットでみたところ、ウィーンフィルも人材不足で困っているようでして、若手育成のための少数精鋭アカデミーを発足させたとか?今年オーディションをするようです。世界各国の良き人材をとりたいのでしょうね?

日本人にもチャンスは大いにあるでしょう。昨年、ごまかしのきかない編成である室内楽ウィーンフィル)を聴かせていただいて、日本人の技術力の高さを知りました。ただし、独特の雰囲気、音楽性ではあちらに太刀打ちできないと思います。いっときは曲芸もいいけど、曲芸師が30代になったとき、どんな味わいを見せるか?なかなか難しいものです。

さて、カルロスクライバーのこうもり、DVDやCDが出ていますが、私は下のDVDを購入いたしました。残念ながら日本語訳のついたものは、現在発売されておらず、高値がついています。

 

 

 

下に、日本語訳つき「こうもり」全曲を貼っておきます。すばらしく練れた演奏です。クライバーとオケの息がぴったりで、言いたいことがはっきりわかります。歌より、音楽中心!バレエも楽しめますよ。


J. シュトラウス:こうもり (C. クライバー, 1986年)【全曲・日本語字幕】

 

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