天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

シプリアンカツァリス さんのショパン、エマール氏のことなど

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スピリチュアル的楽曲分析↓ ↓ ↓

mizuki-shiro.hatenablog.com

ショパンに関しては主としてカツァリス さんの音源を使用させていただいております。楽曲分析に、正解はありません。それぞれの感覚や音楽歴によって違ってくると私は思います。ただ、人様に提示する場合、できるだけ自分の分析に共通項がある演奏、ネットなので使いやすい音源を選んでいます。

最初はリパッティ の音源でしたが、多少使いにくい部分もあったことと、カツァリス さんはレッスンの動画もアップされておりましたので、途中から彼の動画を貼ることになりました。(決してリパッティ氏の演奏が不満なわけではありません。)

現在はショパンピアノソナタ3番、3楽章を分析中。近々、3楽章のトリオを全編アップします。カツァリス さんの音源も、耳をそばだてるようにして、注意して聴いております。

特に3楽章の中間部は冗長であると言われておりますので、その辺をどのように料理なさっているのか?興味をもちました。私が貼り付けている音源は、カツァリス さんが若い時代のものなのでしょう。このころから彼は、曲を分析する力が優れていたのではないかと思いました。

思想的にも、何か独自のモノをお持ちであったのではないかと感じました。具体的には、中間部は甘美ではなく、厳しい音楽のように思います。天に問いかけても答えは得られない。最終的には、妄想の世界から抜け出し、自分の中に答えがあることを知ります。分析してみまして、私はそのように感じた次第です。

音楽的には、3楽章提示部の材料(特にコーダ)や1楽章1テーマの材料を用いて、有機的展開を繰り広げています。必要があって書かれた内声、これに気づかず弾き流している方も多いのではないでしょうか?しかし、カツァリス さんは私が思う声部を1度目は曖昧に(雲にかき消されたような感じ)2度目はくっきりと浮かび上がらせて、演奏されておりました。

一音一音を噛みしめるように、何かに問いかけるような演奏は、自分の考えと一致しており、興味深かったです。

自分が楽譜から見抜いたことと、演奏者の考えが一致することは、喜びです。音楽ではなくとも、自分と他人の考えが一致したときって、嬉しいと思いませんか?そんな感覚です。

カツァリス さんのyoutubeでの動画も拝見しておりますが、ブダペストでの演奏会が素晴らしいと思いました。

録音に関しては、私は通販の決まった店でしか、購入いたしません。演奏会場ではポピュラーなCDが多いのではないかと思っていますので。私はそういうものより、面白い曲目を演奏なさっている録音が欲しいのです。今や古典の扱いである(当時は前衛と言われましたが、高度成長時代は終わりました。)ブーレーズの曲が入ったCDは、廃盤になっているようですね。どこを探してもなさそうですので、諦めました。

代わりに、エマール氏のブーレーズを聴いています。彼も私の人生を変えたピアニストなのです。2017年末のメシアンの20のまなざし全曲演奏会を聴いて、自分のやるべき道がわかりました。この演奏会では、お客さんの入りを考慮したのか、ずいぶんお値段が安かったのです。このような試みは日本の保守的な社会では、冒険だったのでしょう。寝ている方もいましたが、静かで良かったですよ。

カツァリス さんの録音は、連弾のCDをもっております。連弾曲を書くのは、非常に難しいので、そのためにも購入した次第です。CD、CDと書いていますが、もはやCDの時代ではなくなりつつあります。次回はネットから落として聞くことも考えています。

時代が大きく変容し、古典に親しむことが減ってきていますが、人が少なくなったときこそ、チャンスと見るべきではないかと私は思っています。以前は西洋クラシックに距離を置いていましたが、今後は近づいていきたいと思うようになりました。年のせいかもしれませんね。年寄りの戯言、お許しくださいませ。