今目の前にあることを片付けるべきで、10年先のことについて悩むべきではないと
私も思います。
しかし・・・20年ほど前から、音楽は斜陽産業だと、ある音楽事務所の社長がおっしゃっており、私も同様に思っていましたら・・・やはり現実になっているわけでして。
正確には、目の前にあることを片付ける前に、現状を認識して、自分の10年先の姿を予想することは必要かと思います。
たとえば教える仕事。副業にしても40代くらいまでならば、現状維持で大丈夫だと思います。しかし50代以上になれば、体力も消耗しますし、何より生徒さんに振り回されたりすることに耐えられなくなります。やり方を変えるか、きっぱりとやめて別の方向に向かうか、どちらかに決めたほうがよいかもしれません。
とある個人レッスンのサイトを拝見していましたら、驚くべきことが書かれておりました。
staffpadという譜面作成ソフトがあるのです。これ¥8150で、ウインドウズマシン用のソフトです。↓ ↓
私の感覚ではずいぶん安いと思いますが、高いから、ご主人に買ってもらうと書いておられました。また、フィナーレは到底手がでないとも書いておられました。finaleは以前より、ずいぶん安くなったと思っていましたのに・・・ちなみに私は使いこなせるかどうかわからないので、Notionを使っています。Notionで間に合わなくなれば、finaleを導入することになるでしょうな・・(最近使用説明書が出たようです)
それはともかくとして、音楽を仕事にしているなら、第一にお金をかけなければいけない道具も、買うことができないほど、稼げなくなっているのか?と思いました。音楽のレッスンも、一部の有名どころを除いて、主婦のお小遣い稼ぎ的な位置付けになってきているのかもしれませんね。
自分のことを持ち出して申し訳ありませんが・・・私は教えることからは撤退しております。少し前までは依頼があるたびに、スタジオを借りて、細々と教えていました。今後も多少は教えても良いかな?と考えていたのですが、きっぱりとやめることに決めました。
それは10年先の自分の状況を考えて出した結論です。どこかの大学で教えているなど、看板があるならば良いのでしょうけれど、何の看板もない人間にとっては、教えることはリスクにしかなりません。今やるべきことは、レッスンではないと気づいたのです!
施設の母にも相談したのですが、案外まともな返事を返してくれました。
「教えるなんて、疲れるだけだからやめておいたほうがいいよ。まだ投資のほうがよっぽどマシ。」とアドバイスしてくれました。投資は亡き父がやっておりましたし、今でも父の残してくれた資産で多少の恩恵を被っておりますので、悪いイメージがないんでしょうね。超高齢者の母ですけれど、相談をもちかけると、頼りにされていると思うせいか、しっかりした結論を出してくれます。
今やるべきことは、10年先に悠々自適に感じられる環境を作るための努力と、音楽創作活動であると、決めました。こちらに目を通されている方のご参考になれば、幸いです。