天空の縁側

天空の縁側

作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

西洋と東洋の溝〜プッチーニ 滝廉太郎〜

少し前に、有名なオペラ歌手が亡くなられたということで、友人とのお話に花が咲きました。私も友人もこの方についてはよく知らないんです。もちろん、きちんと演奏を聴いたことはありませんので、語る資格はありません。

 

友人とはこのオペラ歌手のお話から別の方向に話が発展いたしました。

オペラは日本人のわれわれが理解できない部分があって当然だと思います。疲れているときに、甲高い声で歌われるのってわれわれには、向いていないという話にもなりました。

 

日本は歌の国じゃなくて、言葉の国だと思います。イタリアは歌の国ですよね?感情表現だって違う。そんな国の文化をそのまま理解しろと言われる方が無理。

 

先日、日経のサイトをみておりましたら、高校生のためのオペラ教室で蝶々夫人を公演したという話題が載っておりました。女子高校生がほとんどで、公演前、休憩時間に、ものすごく私語が多く、やかましかったのだそうです。

これを読んで、猫目石一家では「当然だよね〜 女子高校生の反応は悪くないよ。蝶々夫人の筋書きは今どきの高校生にはわからないと思うしね〜 われわれも蝶々夫人だけはどうも理解できない音楽だって思うよね〜」という話でもりあがりました。友人ともこの話題でもちきりになりましたね。

 

われわれだけかもしれませんが・・・初めてのオペラ鑑賞だったら、もっとわかりやすいオペラのほうがいいのではないかと。「ボエーム」の方が良かったのではないでしょうか?他の作曲家だとビゼーの「カルメンなど。音楽として完成度が高いだけではなく、92歳義理母のような音楽の「お」の字も知らない素人でも、覚えられるメロディに溢れています。

 

以前フランスの指揮者シャスラン氏のカルメンを義理母にみせました。


CARMEN Paris-Bastille Opera, conductor: Frédéric Chaslin. Béatrice Uria-Monzon, Sergei Larin

義理母はメロディを空で歌えていたんです。ぼけた頭でも次のメロディの展開を覚えているということは、音楽のエネルギーによって、脳が活性化しているのではないか?・・・余談ですが、こういうの本物の音楽療法かもしれません。

 

義理母はカルメンを日本の曲だと思っていたようです。笑わせてくれます。

ちなみに、シャスラン氏の演奏が義理母にはしっくりくるようです。それは私も同じです。メロディに絡む対旋律なんかも、このテンポだからこそ生きてくるというもの。対旋律が聞こえなければ面白くはないんです。>猫目石一家

作曲家でもあるシャスラン氏の秀逸な演奏、歌だけを突出させるのではなく、音楽全体をバランスよくまとめておられると感じました。われわれ、こういう演奏が趣味です。


プッチーニ 《蝶々夫人》 「ある晴れた日に」 マリア・カラス(1)

 

「ある晴れた日に」というアリア、猫目石一家にとっては、最近までよくわからない歌の一つでした。今でも、すごくよくわかっているわけではないけれど、上のマリア・カラスさんのように、音楽と言葉との一体感を押し出したような、聞きようによっては冷徹な演奏であれば、良いなと思えるようにはなりました。

 

ちなみに佐藤しのぶさんのもきいてみました。全般的に表現がおとなしい。素人猫にはわかりづらいものがあり、最後まで聴くのが辛い。プロ相手だったらよいかもしれません。

 

でもでも・・・このオペラを好むか?と言われれば????ですね。日本の音楽を使ってはいるけど、使い方が好きではありません。

 

ボエームも筋書きは単純だし、古めかしい世界ですが、音楽が素晴らしい。プッチーニの作品中、われわれはボエームは最も好きです。実はばぁさん、最初にオペラ鑑賞をしたのが、カルロス=クライバー指揮+スカラ座の引越し公演なんです。こんなに良い曲あるの??って思ったそうです。歌詞も良いし、セットも衣装も古くて良かったんだそうですよ。

↓をみたんです。今になって思えば、運がよかった。なかなか見られるものではなかったですから。


カルロス・クライバーの「ラ・ボエーム」第1,2幕 1981年9月15日 東京文化会館

 

 

最初に聴いた音楽が好きになれば、他の曲も聴きたくなりますわね。この最初が大切だとわれわれは思っております。 

f:id:mizuki-shiro:20191013140103j:plain

 

 

話は変わって、日本の歌曲。われわれ滝廉太郎氏の曲に凝っております。昔から、金平は「花」が好きで、鼻歌を歌いながら、しっぽで床を叩いております。最近はばぁさんの弾くピアノに合わせて、歌っておりますよ。他にもたくさんの名曲があるようですね。初めて聴きました「憾」という曲も、猫目石家にとっては感動的で、金平はうるうるしっぱなしでございます。


憾(うらみ)

 

オペラもいいけど、やっぱり日本猫にとっては日本のメロディがしっくりきます。なんかね、を歌っていると理屈抜きで気持ちが明るくなるよ。と金平が申しております。ばぁさんは金平のために、日本のメロディをピアノで弾いて、「歌のない童謡」「歌のない民謡」などやることにしようと考え中。→昔 文化放送の深夜ラジオで「歌のない歌謡曲ってあったの知ってますか?あれのピアノ版です。

 

口だけじゃないですよ!ここではやりませんけど、別のサイトでやるようでございます。いつやるかは、秘密です。こそりと秘密裏にすすめております。