天空の縁側

天空の縁側

作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

2020年、心づもり

2020年は、猫目石一家にとっては、事務処理と新たな仕事への一歩を踏み出した年でした。よく書いていましたように、9月末に突如やることにした、文化庁継続支援事業の申請や実績報告に神経をすり減らしたこと。しかし、このおかげで必要な機材を購入でき、ピアノの修理費用を負担していただき、自宅での録音が可能になったことは大きな進歩でした。

たとえば、外のスタジオで、自分で録音する場合でも、レコーダーの三脚などは運ばなければなりません。マイク周りは借りるとしても、その他の荷物を含めれば、かなりの重量になります。(車ありません)自分で録音しても、最低限スタジオ使用料はかかりますし、自宅のピアノほど弾き慣れていないために、不自由な思いをする・・・調律もきちんとされているかどうかはわかりませんし、ガタがきているピアノやもしれません。

このようなことを、考えつつ悩んでいたところ、たまたま支援事業の記事をみて、ダメでもともとと挑戦したのが9月末でした。もし採択されたら、まとめて調整や修理、調律をして、以前のようなピアノに戻そうと思い、それが叶いつつあります。

 

新たなピアノを買わなくてよかったです。今のピアノは昔と同じ木材を使えない(木材そのものがない)ために、良い響きがしないとのこと。手作りでもなくなってきているようですね。そういうこともあって、所有中のピアノ(1970年製造のセミコン)を修理しつつ使っていくことにしました。

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ところで、われわれ数十年前のように、電子音楽に心を射抜かれることはなくなりました。聴いてみて面白いと思う曲もあります。しかし、作る意欲がなくなっています。散々やり、飽きてしまったのやもしれません。コンピュータミュージックも、midiが出てきたときから仕事としてやっていましたけれど、生楽器の代用品がわりに、電子楽器を使うことに飽きました。人族 猫族の演奏に似せることはできても、手間がかかりすぎます。テンポにしても同じく・・・わざわざ崩すのに手間取ることに、疲れました。

 

加えて、耳もアコースティックな音楽を欲しておるのです。この年になって、西洋クラシック音楽と正面から向き合いたいと思いましたバッハ以前の声楽的スタイルの対位法を再度勉強をすること、支援事業の事業計画書に書きましたよ。他に環境音(自然の音)をサンプリングして、取り込む方法を勉強したりなど、今まで時間がなくてあまりできなかったことも極めていくことにしました。

 

今後は、耳が和らぐ音楽、心身ともに解放される音楽を中心として、作っていきます。そして、人に寄り添うこと。これは、施設入所中の、義理母訪問が大きかったですね。コロナのせいで面会制限がありまして、ずっとわれわれが見舞いに行けなかったせいで、認知能力が弱り果て、風前の灯状態なのです。来年は危ないと、誰しも思っているでしょう。

 

このような状態なのに、周知のメロディをピアノ曲にアレンジしてもっていったところ、有名なメロディが出てきたところで、「これ知ってる」と言ったのです。脳が萎縮していても、わかるメロディってあるんですね!やはり、音楽は横の線が必要です。現代音楽のような縦の線ばかりでは、多くの人は理解できず、続かないのです。多少わかったとしても、何十年も聴き続けたいと思う人はわずかです。われわれ、このわずかな人を対象とするテクニックをもっておりません。

 

長々と書いておりますが、一言で片付ければ、「肩の力を抜いてほっとしたい」ということです。ほっとしつつ&エネルギッシュな音楽も提供し、共感してくださる猫族、人族のみなさまと仲良くできればいいなと思っておりまする。2021年は「ほっと」の第一歩としたいですね。