天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

18回ショパンコンクールをチラリと拝聴

猫目石一家はショパンコンクールには全く興味がなかったのですが、予備予選の7月頃、前回の2位、アムランさんの演奏に引っかかりました。その流れでなんとなくコンクールを聴くことになりましたが、今後はやめます。日本のピアノの先生族、ピティナ関係にとってはすごいことかもしれませんが、正直われわれの日々にはなんの役にも立ちませんもの。もうたくさんです。

 

地に足をつけた生活に戻り、こちらで紹介した演奏家に加え、カツァリスやシフラ、フーツォンのようなベテランの演奏を聴きますよ。

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さて、コンクールの感想。

さまざまな評価があるということですわね。われわれは誰かの演奏スタイルを継承するのではなく、独自のものを持っているピアニストに興味を覚えます。加えて今のわれわれに何かを与えてくれるような方、そういう方に心を惹かれました。

 

独特のスタイル、癖。

 

(飲食店の評価と同じで、舌や耳にはくせがありますなぁ。ちなみに猫目石は発酵食品が好きでして・・またクセの強い、ホヤ鮒寿司などを好みますので、音にもその影響が現れるのかも・・でも天然のホヤはそれほどクセがありません。ホヤを海水で食べるのが好きです。)

 

ところで、45年ほど前、猫目石ばぁさんが10代の頃、作曲の指導者の元に通っていた頃、指導者がショパンコンクール、あれはオリンピックと一緒。国同士の戦いに似たものがあるね。良いとか悪いとか別にして、あれだけで決めつけるのはおかしいよ。」馬鹿にしたような言い草で語っておられましたし、実際われわれもピアノコンクールは分野外のことなので、興味の範疇にはなかったですね。

 

また、別の有名作曲家が何かの雑誌にショパンコンクール狂想曲??」だったか・・で寄稿されておりましたね。その方はピアノの達人で、相当内部には詳しい方だったと思います。今もご存命だと思いますが、お元気でしょうか?なかなか楽しい先生でした。

 

相変わらず前置き長く申し訳ございません。以下がわれわれのお気に入り演奏家です。

 

レオノーラ=アルメーニさん(イタリア)

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魅力的です。音楽が伸びやかで、聴いていて心地よい。ショパンって大変体力を消耗する曲を書いていますね?聴いている猫族、人族に体力の消耗を感じさせない、安定感があります。とにかく心地よくて、コンクールだなんて思えないなぁと金平が申しております。

 

ガルシアガルシアさん (スペイン)

 

一次予選

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エチュードのテンポが遅いとか、バラードの最後の音を外してしまったなど、のご意見がありますが、これは外側からの判断ですよね?ルバートのかけかたなど、われわれにとっては共感を得る部分、多し。われわれ、一次から注目しておりました。cis-mollのエチュードは、無機質に弾いてる人族が多いですが、この方のような弾き方が好きなんです。

 

2次予選

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2次は多くの方々が「楽しい」とか「笑える」というご感想をお持ちのよう。歌いながら弾いているから、グレングールドみたいだとか?歌いつつ弾くのはよくあること。ついつい、歌ってしまうのでしょう。そういうことを置いといて、ドラマがある良い演奏だと思いましたが・・・感情に流されるのではなく、計算されているのだと思いますよ。

 

 

ミシェル=カンドッティさん (イタリア)

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この方は前回のショパンコンクールの映像を見て、才能の片鱗を感じておりました。若い頃(小学生くらい?)の演奏を自己紹介の時に、アップしておられましたが、その時の音楽性が現在も受け継がれております。自然に音楽が流れていく・・・向いた人なのでしょうね。

 

才能の上の訓練ですよね。指導者に教え込まれて、必死に弾いている人族との違いを感じます。何曲か組み合わせてのプログラム、全体をどのように聞かせるかを重視しておられるように思ってみてました。

 

ノクターンポロネーズ、リズムが自然です。また内声とメロディのバランスがよく、音楽が生き生きしています。作為的ではないのが良いと思いますが・・・ポロネーズは、曲の応援もあり、この方の音楽を後押ししてくれていました。

 

ショパンだけではなく、他の作曲家の演奏も聴いてみましたが、リストなぞも素晴らしい。

 

オソーキンスさん(ラトビア

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音楽で哲学をしている方。ショパンを独自の分析で刻み、ピアノで語っておられる。

椅子が低いとか、グレングールドのように歌うとか、お馴染みの?ご感想をtwitterではみましたね。でも、グールドとは全く違うように思いますよ。

 

バラードだったか?内声をすっと出して、すぐに引っ込める。内声お得意のカツァリスさんとはまた違う感性です。ちなみにカツァリスさんは、独特の音楽の崩し方的なものがあって、楽になれるので毎日拝聴しております。

 

オソーキンスさんの音楽には、黄泉の園と現実の世界とを行ったり来たりするような幻影と厳しさをも兼ね備えたものを感じまして、われわれにとってはとても興味深い。聴き続けたい演奏家の一人となりました。今後が楽しみです。

 

最後に前回の2位 アムランさん

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全く存じ上げなかったのですが、曲重視の姿勢を感じ、興味深く聴きました。曲を前面におし出しているのでは?とはっきりと伝わってきましたので、調べたところ、ご自身でもそのように語っておられました。

 

はっきりと言いたいことが伝えられるのは素晴らしいです。何が言いたいのかわからない演奏は面白くないですね。この方も聴き続けていきたいと思っております。

 

以上長くなりましたが、猫目石一家のメモとしてアップし、これを機にコンクール拝聴から足を洗います。