天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

ピアノ、和声初級のレッスン

1年4ヶ月ほど前(2020年6月〜)からレッスンをスタートした生徒さんが和声初級に入ることとなりました。

 

教則本はこちらを使います。平行してピアノと簡単なアレンジを実習していきます。

 

 

昨年来られた時は、ピアノを今より上手くなりたいとのご希望でございました。しかし、長年指導者についていても、レッスンは形だけで、何一つ習っていない状態でありました。そのため、楽に(あまり練習しないで)上手くなることは100%不可能であること、過去の悪癖が身に付いており、直すのが困難であること。年齢も年齢なので、(還暦前)指を痛めることもある、とお伝えいたしました。

 

また、その他の理由からも、ピアノという楽器に不向きなので、音楽を楽しむなら別の方向に進んだほうが、良いとのアドバイスをいたしました。

 

この生徒さんは、過去にさまざまな先生のレッスンを渡り歩いて来られて、しかも音大受験まで志したにも関わらず努力は実らなかったため、猫目石のレッスンを最後として考え、無理なら音楽をやめようと思っておられたようです。

 

最初のお話では独学で、和声の初歩をマスターしたと伺いました。しかしこちらが何気なく使っている音楽用語や諸々の音楽的な内容が通じなかったので、ゼロの状態に戻すことにいたしました。→楽典に戻す

 

そのうち最低限のピアノ演奏も必要だと考えました。昨年9月より、ほんの少しづつ、時間的な余裕がある時に弾いてもらっています。猫目石の洞穴でレッスンをしておりました時には、申し上げたことを次に来られた時にはすっかり忘れているという状態で、やってもやってもラチがあきませんでしたね。

 

そうこうしているうちに、緊急事態宣言が頻繁に発令されるようになり、オンラインレッスンに切り替えました。このオンラインレッスン が功を奏し、メキメキと上達し、理解度が進みました。

 

それは録音と動画のおかげです。録音により自分の音楽を客観視できたこと、そして猫目石作の動画では、きめ細やかに練習の方法を指摘したことがよかったです。対面で言葉のみの注意であると、理解不能であるため覚えられない人族もいると初めて思い知らされました。われわれのところには、過去には今の生徒さんのように、おざなりの指導を受けていた方はいらっしゃいませんでした。

youtubeをみていましても一部の優秀な指導者をのぞいて、疑問を感じる指導者の動画は多いです。わからない方はそれでよしと思ってしまうのでしょうね。人それぞれなので、間違っていてもおかしくても、行きやすければそれでよしと思う方も一定数おられると思います。

 

ピアノのレッスンの課題は、生徒さんの好きな曲ではなく、今必要な課題にしております。>今を意識する=マインドフルネスですね

 

現状ではブルグミューラー25の練習曲アラベスクとバッハインベンションの2声を、ほんの少しづつ、すすめています。(生徒さんは、過去にこの2つの曲集は全部仕上げたということですが、猫目石はやり直しを命じております。)

テンポのコントロール、バラけていた和音、ヨタヨタしていた16分音符が正確になってきております。>ブルグミューラー アラベスク

 

インベンションは譜面を正しく読むことと、分析を追及してもらっています。

 

ブルグミューラー 25の練習曲は実り多い曲集です。子どものためだけに使うのは惜しいですね。以前大人の生徒さんを見ていたときには、ギロックを使ってみました。しかし、曲そのものの完成度に疑問を感じました。ある曲はピアノのABCカデンツをそのまま引用してきていたり、われわれの感覚には合わなかったです。

 

ブルグミューラーは音は古くても、音楽的にも技術的にも難しい部分も多く、しっかりとした基本を身につけるには良いと思えました。この曲集が終われば、シューマンなぞにも挑戦してみようと提案しておりますが、その時われわれは教えているでしょうか??

 

テンポ! 早い、遅いの曖昧な表記ではなく、速度を数字で書き込んでもらうこと。音楽はテンポが最も大切です。その曲にあったテンポは絶対にあります。これは作曲をやっている方なら、どなたも納得なさるでしょう。この件を、猫目石一家では重要視しております。

 

楽典は、受験生がよく使う本を使っております。↓

 

 

 

こちらをかいつまんで、必要なことを中心に、やりました。音程 調性 音階 和音など。和音は発展させて、和声の初歩まで踏み込んで。

カデンツ(I→VI→IV→II→V→I)とV7→Iを全調で、譜面なしでピアノで弾くことを課しておりまする。特にドミナントが苦手な方だったので、Vに関しては半年ほど訓練いたしました。

他には、調性判定。最初のうちは、調性というものを意識しておられなかったので、手こずりました。しかし、続けていくうちに調性感覚、和声感覚が身についてきた結果(訓練しております)付属の問題集も、ほぼ間違い無く解けるようになりました。

 

全体を通して、耳が鍛えられ、音楽的感覚が少しづつ研ぎ澄まされてきておりますが、ご本人はとても辛いと思います。>猫目石一家は、優しいレッスンはいたしませんのでね。

 

このような経緯を経て、和声に入ることにいたしました。よかったですね。

 

ところで・・・

レッスンの記事は年内をもって終わりにします。今の時代、文章ではなく動画が中心です。われわれもほんの少しやっておりますが、もっと比重をかけたいのです。動画作りは時間がかかりますし、われわれの場合、譜面の提供もありますしね。他にも計画がありまして、一旦おやすみにさせていただきます。

 

個人レッスンに関しては、若干名にかぎり、受け付けております。ご連絡ください。

 

オンラインレッスン継続中

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