天空の縁側

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作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

動画完成形「マ・メール・ロワ」(小田原室内管弦楽団)

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2月末に下記の記事をアップ致しましたが・・・あの時の動画に手を加えて、最終段階にまで仕上げたのが、数日前とのこと。改めて記事アップです。

mizuki-shiro.hatenablog.com

 

演奏はこちら

↓ ↓ ↓

J-LOD Live2 採択公演 Odawara Chamber Orchestra Ma Mere L'Oye 小田原室内管弦楽団 マ・メール・ロワ HD 1080p - YouTu

 

今回は前回触れなかったことについて、書いておきます。

 

この楽曲(マ・メール・ロワ)は大変有名ではありますが、耳になじまない猫族人族も一定数おられるようです。特に曲といえば、「ショパン」などとおっしゃるような方々にとっては、敷居が高くて難しいと、伺いました。(ピアノ曲であってもメロディだと思っている方にとっては)

 

われわれもいやというほど体験したことですが・・・歌と器楽の楽曲を同じようにして聴かれる方も多々おられます。また歌についても(合唱含む)歌詞で聴く。音楽は置いといて、歌詞に重心を置く。よくあることでした。

 

だからと言って「違います」と言ってもお互いに良い思いは致しません。ですから少し話してみて話が通じないと思えば、黙って離れていくことにしておる、(すでに離れてしまった)猫族人族でございます。

 

歌詞のついていない楽曲は理解し難い族が多いようですね。

 

弦楽器の響きに慣れていなくて難しいとも思える族もおられるようです。猫目石は、この楽曲は現実(生)と幻想(死)の世界を行ったり来たりするのでは?と勝手に思い、今回の演奏会では、そのような試みを施した部分もあります。(この世界はわれわれが10年ほど前から作りかけては壊しておる、オーフィアス組曲と似ております。オーフィアスでは特殊能力をもつウサギ族が中心となり、生と死の世界を行き来する体験をするのです。)

 

編曲について・・

弱音器による独特の音色が、おどろおどろしい世界を表しているように思ったのです。原曲はRavelのオーケストラ版があり、計算されておるのですけれど、それとは別に猫目石の感じたものを、取り入れました。

 

1曲目の眠れる森の美女のパヴァーヌは、お話を聞きつつ、眠りに落ちていく風景が見えました。なかなか良い感じに演奏されていると思います。ストーリーと音楽が直結しているというか・・・

 

3曲目のパゴダの女王レドロネット この楽曲は、みなさんが似ているけれど違うことをやる。ヘテロフォニーではありませんが、似たような効果がでればいいなと思った次第です。同じメロディーであっても楽器を変えたり、奏者が変わることによってイメージが変わり、且つ共に演奏することで、音の厚みと音色の変化が得られるのではないか?と。

 

4曲目の美女と野獣の対話 相当悩んだ楽曲です。コントラファゴットでやるべき旋律は半音階がほとんどなので、ピアノに置き換えても良かったとおもいますが、それでは面白くない。コントラバス特有の、荒々しくも弾力に富む音があれば、野獣の隠し持った荒々しさ具合も表せるかと思ったんです。

 

譜面には打楽器を入れませんでしたが、入れていただきました。ありがとうございます。

 

5曲目の妖精の庭は、眠り(死)の世界から、現実(生)に戻ってくる情景。途中でピアノと弦のソロだけになるシーンは、眠りの世界を惜しみつつ、現実に徐々に引き戻される。最後は眠りの世界から解き放たれる。ハッピーエンドですね!

 

妖精=ピアノの高音域が、弦の庭に舞い降りる?とも受け取れました。

 

それから2曲目 親指小僧 猫目石一家のお気に入りの曲でして、良い曲だねぇと猫族金平とともに何度も聴かせていただきました。この渋さと不安さがわれわれの好みなんです。物語について何も知らないわれわれにも、不安や恐れが伝わってきますね。

 

われわれ物語の詳細についてはよく知りませんでしたが、後で調べてみて、訴えてくる感覚がそのままだったので、改めてRavelの音楽の力に脱帽いたしました。

 

大変素晴らしい演奏ですので、みなさま是非ともお聴きくださいませ。スマホやノートパソコンのスピーカーでも聴きやすいかと思います。