天空の縁側

天空の縁側

作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

心には理屈がない

 

あるがままの世界―仏教と森田療法

あるがままの世界―仏教と森田療法

 

 心というものは、外界とは違う論理が支配しています。心の問題、自分の悩み苦しみなどを、他人から教わって解決しようと思っても無駄なのです。それぞれの心があり、しかも心はつかみどころがなく、理屈に添いません。決まりに当てはまらないのが心ですから、「こうあるべきだ」とか「このようにやるべきだ」と思うのは、骨折り損のくたびれ儲けというものなのです。

生きる意味を求めて四苦八苦したとしても、わかりません。生きることに意味づけしようとしても、筋が通りません。

巷のセミナー開催のお知らせには、生き方を変えてみませんか?と記されていることが多いです。多くは主催者の人生をさらけ出し、私も昔は大変でしたが、〇〇という方法を使ったら人生変わりました 収入もうなぎのぼりになり、人間関係も変わり、やること全てが幸運の塊のようになりました。

などと、良いことばかりが書かれています。出版などされていると信じこんでしまう方もいるのでしょう。

私は、心は外界とは違う論理が支配しているのだから、他人(外界)の指図で変わるわけはないと思います。たとえ一時的に変わったように思われても、ゆくゆくはご自身独自の心に戻っていくのだと思います。

また最近は「好きなことをやって生きよう」と語られることが多くなったように思います好きなことをやってお金を稼ぎましょう、そのほうが楽に生きられます。などという触れ込みを信じて、独立する方もいるようですね。しかし、好きなこと=向いていることではないのです。

好きなことが見つからず悩む方も多いようです。私も、何をやればいいのかわからず、ここ8年ほどはふらふらしていたクチです。その間、他人の勧めに気をとられ、悩みの種となったこともあります。結局他人がすすめるものはうまく進まず、骨折り損のくたびれ儲けに終わってしまいました。

西洋占術は他人の勧めであり、自分の本心から出たことではありません。心のどこかに引っかかるものがあり、勧めた方とも昨年の今頃、喧嘩別れのような状態になりました。今は全くおつきあいもなくなってしまいました。

最終的には父の死が転機となり、再び創作へと舵取りを変えました。このとき、全てがおさまったと感じました。

他人が一生懸命勧めてくるものは、大概自分(勧めてくる本人)のためであるのです。営業をかけてくるといったらわかりやすいでしょうか?本当に悩んでいる人のために何かをやるなら、お金は必要ないはずです。

「好きなことがみつからない」と悩んでいる方は、さりげない幸せに満ち溢れている方だと、私は思います。お友達とお茶を飲んだり、食事をしたり、一人でのんびりとお茶を飲みながら和菓子をいただく生活、それがあなたの好きなことなのです。

そんな平和な時間を、他人のために捧げる必要はありません。

好きなことで生きている方は、多少損をしても、儲からなくてもやってしまいます。他人の目からみれば難儀なことでも、ご本人にとってはその道のりが味わい深いのです。

いずれにしても、つかみどころのない心という相手には逆らわず、放っておくのがよいでしょう。悩みや苦しみは今目の前にあることを片付けていくことによって、いつの間にか流れされていってしまいます。

あのとき、あんなに苦しかったのに、乗り越えたなぁと思える時がきっとやってきます。これは私の実体験に基づくものでして、少しでも参考にしていただければ幸いです。