天空の縁側

天空の縁側

作曲家の目を通して、アートや日々の出来事などをあるがままに綴っていきます。

自己肯定 自己否定

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最近、ブロックはずしますとかビリーフチェンジとかビリーフ●●●などという似た言葉を拝見することが多くなりました。ほとんどが自己啓発 心理学などを用いて、カウンセリングやセミナーを催している業者の作った造語だと思われます。

ブロックとは心の壁的なもの。ビリーフとは英語で信じるもの。信じ込んできたもの(潜在意識にうえつけられているもの)を変えましょうとか、リセットしましょう。心の壁をはずしたら、今までにない可能性を得て、飛躍できますよということなのでしょうか?

それを業者にお任せくださいということでしょう。この業者さんたちは、心理学、スピリチュアル的な修行、自己啓発を極めているという触れ込みです。あの手この手で、心のくすみを引っ剥がして、あなたの本来の目的(たとえば天職など)に向けて進めましょう。そのための応援をしますよなどと言って、高額なセミナーやカウンセリングに引っ張っていくやり方です。(2時間で約¥60000とか、継続の場合は30万円などなど こんなことにお金をかけて大丈夫なのか??と思える金額です)

業者の方々、よほど人間ができていると思われます。世間的にみて成功しておられるのか?自信に満ち溢れております。

みなさん、自己否定はいけません!自己肯定が大切です!とおっしゃいます。

 

私は、自己否定があるから自己肯定があると思うのです。現状否定から悩みが生まれ、その解決のために、自分に課題を与えて努力する。この努力が実っても実らなくても、結果が出た時点で自分を認めることが自己肯定だと思っていました。業者さんのほうは、自己肯定=別の自分になるとか、なりたい自分になるという考え方のようです。

私は人は変わらないものだと思っています。変わらないからこそ、苦手な相手とおつきあいするには、こちらの対処方法を変えるしかないのでしょう。もしくは切り捨ててしまうか・・・

mizuki-shiro.hatenablog.com

 

上の記事に、昨年ほんの少しご紹介いたしました本「あるがままの世界」にもほんの少し、自己肯定や自己否定のお話が記されておりますが、業者さんの考えておられる意味とは異なり、納得できるものでした。

自己肯定とは、悩みも苦しみも否定せず受け入れること。悩む=生きる欲求なのだと受け止め、心の内部に解決策を求めず、外に心を向けること。自分の置かれている環境を大切にし、とりあえず目の前にあることをやってみる。社会参加ということでしょうか?現実を(今を)大切にするともいえますね。

また、悩み多き人ほど、真摯な生き方をしてきている。ご自身の生かし方に工夫をすれば、また新たな人生が開けること。

私はこのような思想が好きです。芸術においても、創作においても、自己否定がなければ始まらないと思いますので・・・

ある業者さんは、音楽家のようです。音楽に技術は関係ない。楽譜の解読や形としての音の操作に囚われているうちはだめなんだとおっしゃられております。ピアノの場合は、指が回る、回らないは関係ない。

で、この業者さんの演奏を聴かせていただきましたが・・・ご自身の言い分を体現 されているような曲、演奏でした。自己否定がなければ発展はない。テクニックがなければ、自分の思うことを表現しきれないと感じました。

いろいろと考えさせられる時を送っておくります。